コース難易度:3
体力レベル:4
徳島の沿岸は蒲生田岬を境に、ガラッと景観が変わる。
蒲生田岬より北の沿岸部は概ね平野が広がっているが、蒲生田岬から南は山が海まで迫っている地形が多くなる。
海岸線は波の侵食により崖になった地形がいたるところに見られ、断層海岸とも呼ばれている。
代表的なものは日和佐の千羽海崖であるが、伊座利から日和佐にかけては千羽海崖ほどのスケールはない。
しかし、伊座利、阿部というかつては陸の孤島と呼ばれた集落をつなぐ県道は適度なアップダウンが連続する景観に恵まれたコースである。
本コースを走るためには、国道55号線を南下し、阿南市福井町から県道26号由岐大西線に入る。
この先、約7.8km地点には最初の難関“伊座利峠”が待ち受けている。
国道から別れたあとは椿坂トンネルのアップダウンをこなし、県道200号蒲生田福井線に合流直後、椿川にかかる橋を渡って伊座利方面へ向かう。
このあたりまで来ると、交通量は極めて少ない。
幅員は狭く、徐々に勾配を増してくる。
そして、道路沿いの一軒家を過ぎるとさらに急勾配となる。
ここから伊座利峠までは約2.2kmで、距離としては短いが、平均勾配は7.3%となかなかきつい登りだ。
峠の標高は約230m。徳島市内から伊座利峠までの走行距離は約40kmである。
一汗かいて峠にたどり着くと、切り通しの向こうに青い海が広がっている。
峠から西へは明神山(標高441.6m)に至る小道が延びている。
コンクリート舗装だが、一応ロードでも走行可能。
時間に余裕があれば立ち寄ってみるのもいいだろう。
残念ながら山頂までは自転車で行けないが、手前の電波塔付近から展望を楽しむことができる。
ただし、県道からそこまでは約3.0kmの登りを覚悟しなければならない。
なお、明神山周辺は秋になるとアサギマダラという蝶が飛来することでも知られている。
もっともこの時期、蝶よりも捕虫網を持った研究家を見つける方が容易ではあるが…。
伊座利峠からは600mほど南側へ下った地点で右折し、阿部(あぶ)方面へ向う。
(直進した場合は伊座利の集落へ下りていく。)
道路幅は相変わらず狭く、曲がりくねった山道なので、交通量が少ないとはいえ注意して下ろう。
下ったあとはすぐ登りに転じるが、伊座利峠のような長い登りははない。
山腹をトラバースする道は小刻みにアップダウンを繰り返しながら阿部へと至る。
伊座利や阿部は昭和32年に道が開通するまでは陸の孤島と呼ばれた所。
今でも鄙びた漁村であるが、近年、伊座利地区では山村(漁村)留学が注目を浴びている。
話を道に戻そう。県道由岐大西線を走るなら、ベストシーズンは春の桜の時期。
伊座利から志和岐までの間は沿道に桜が植えられ、桜街道とも呼ばれている。
開花期にはピンクのトンネルが出現する。
また、途中の潮吹き展望台も眺めの良いポイントで、県道からも近いので手軽に立ち寄ることができる。
潮吹き展望台の次は志和岐。さらにその先は由岐。伊座利峠から由岐までの区間距離は約16kmである。
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阿部(あぶ)付近から由岐方面の眺め | 県道由岐大西線の桜並木 |
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木岐から山座峠へ | ウミガメの上陸する大浜海岸 |