大川原高原へはいくつかルートがある。佐那河内からのメインルート、嵯峨から徳円寺を経由するルート、府能トンネル脇から登るルート(途中オフロード)、勝浦からの杖立権現越、上勝からの慈眼時ルートなどがあるが、いずれも厳しい登りが待ち構えている。そんな中で神山からのルートは他のルートと比べて比較的勾配が緩やかで登りやすい。ただし、勾配がゆるい分、距離は全ルート中最も長く、国道438号の分岐から大川原高原までは約15km、平均勾配は4.8%である。
徳島市内をスタートしたら国道438号線で佐那河内から府能トンネルを抜けて神山に入る。トンネルの先の道を下りきると鬼籠野(おろの)小学校前のT字路に出る。鬼籠野谷川に架かる橋を渡ると左折し、鬼籠野谷川に沿って上流に向う。谷の奥へ向かって伸びる道がヘアピンを描くと勾配がきつくなってくる。この辺まで民家が点在するが、谷間の小集落は静寂に包まれ、時間が止まっているようだ。
元山の集落を過ぎると道は杉林に包まれる。陽射しは遮られて展望もないが、夏には涼しくていい。おまけにクルマに出会うことは稀で、気を遣うことはない。ただし、通行量の少ない道路は管理が行き届いているとはいい難く、路面には落石が散在するので注意が必要。
上部に行くにしたがって勾配が緩やかになり、やがて下りに転じる。ここまで来たら、あと2kmほどで佐那河内からのメインルートに合流となる。