■ 開催日:2009年8月29・30日
■ 開催地: 三重県鈴鹿市 鈴鹿サーキット
夏は鈴鹿で総仕上げ。今年も例年どおり、8月末の開催となったシマノ鈴鹿ロード。
昨年の初日は雨の中でのレースとなりましたが、今年は両日とも天候に恵まれて雨はなし。
ミニットマンからは5ステージを始め個人ロードや耐久競技に初参加を含む総勢20名が出走。
恒例のビッグイベントを楽しんできました。
今年は全34チーム182名が出走。
過去最高だった昨年の28チーム135人をさらに上回る参加となりました。
今年の5ステージ出場選手は室戸タイムトライアルと柴小屋ヒルクライムの成績で決定。
メンバーは、アーロン、I
田、鳴門先生、M兼、N名、F森(ゼッケン番号順、敬称略)の6名。今年から香川県に移ったF森以外は全員徳島県内在住。
普段の練習仲間でもある6人は早くからチームタイムトライアルなどの練習を重ね本番に備えてきました。
今年は昨年の優勝チームが出場しておらず、いったいどのチームが強いのか、事前にはよくわかりませんでした。
しかし、毎年名前を連ねるSakatani、シルベスト、ストラーダなどの関西老舗チームに加え、
昨年から突然現れたチームしまうまがライバルとなることが予想されます。
昨年は激しい雨に見舞われた第一ステージでしたが、今年は曇り空の微風という走りやすいコンディションとなりました。
しかし、レースは天候と違って荒れ気味。落車が多発していました。
2周目のホームストレートでは、斜行した選手が引き起こした落車になんとI
田が巻き込まれてしまいます。両手両足に擦過傷を追いながらも根性でレースに復帰。
しかし、残念ながら最後まで先頭集団に追いつくことはできませんでした。
鳴門先生も腹痛によるペースダウンで遅れ、先頭集団に残ったのはアーロン、M兼、N名、F森の4名。
4人でいい着順を狙ってくれと祈っていましたが、なんと3周目にアーロンが落車。復帰することができず、そのままリタイアとなってしまいました。
集団前方のM兼 | 先頭集団に残ったF森 | 3番目の選手となったN名 |
落車の多発は参加チーム増加による集団の過密化に加え、ドライコンディションが慎重さを忘れさせているようでした。
中にはビギナークラス程度の脚力と浅いレース経験しか持ち合わせていない者も参加しており、
前方不注意や斜行で落車してしまうケースも…。
落車で遅れたI 田 | 腹痛で十分走れなかった鳴門先生 | 落車でリタイアのアーロン |
ステージ優勝はしまうまの大塚選手。ミニットマンはM兼が37位、F森が62位。
結局先頭集団に残れたのはこの二人だけで、アーロンの落車で3番目の走者となったN名は先頭集団から2分34秒遅だったため、
団体成績も34チーム中19位に沈んでしまうという厳しいスタートになってしまいました。
個人の実力が試されるステージ。ミニットマンは全員エアロヘルメットで気合が入ってます。 優勝は唯一48km/h台を出したストラーダの大田選手でしたが、上位に多くの名を連ねたのはやはりしまうま。 大塚3位、小渡4位、山本15位、岡林23位と4名が45km/hオーバー。 第1ステージを取った大塚選手は昨年出場していませんが、かなりの実力者のようです。
アーロン | I 田 | N名 |
ミニットマンではアーロン9位、M兼11位、I
田13位、F森14位とどんぐりの背比べ状態ながら、4人が46km/hを超える好タイム。
他に上位に3名以上の選手がいるチームはストラーダ、シルベスト、e-POWERバーゼルなど。
次のステージ、チームタイムトライアルでも上位にくることが予想されます。
個人総合成績としてはM兼が10位、F森が11位にそれぞれジャンプアップ。
チームタイムトライアルの成績次第では入賞の可能性が見えてきました。
鳴門先生 | F森 | M兼 |
メンバーの足並みが揃った今年のチームでは最も期待できる種目。ライバルはもちろんチームしまうま。
できればこのステージで逆転を狙いたいところ。ところが、敵もさるもの、前半はミニットマンを上回るラップタイム。
ミニットマンは全員の力を合わせてペースダウンを抑える走り。
一方のしまうまは3周目あたりから3人となり、疲労の色が見えてきました。
5人が残るミニットマンは後半になってしまうまを逆転。
ミニットマンとしては過去最速の43.16km/hを叩き出し、見事ステージ優勝となりました。
2位のしまうまとは僅差であったため、審議が入って一時やきもきさせられましたが、最終的には2秒66差と発表されました。
勝利が確定したら早速表彰式。重点的に練習を繰り返してきた種目だけに各自の喜びもひとしおのようでした。
表彰台では6人の気持ちが観ている私達にも伝わってくる感動的なシーンとなりました。
残念ながら個人総合トップの座は獲得できませんでしたが、
M兼3位、F森4位となり、暫定で表彰台の一角をゲットし初日のレースを終えることができました。
なお、チームミニットマンの成績はチームタイムトライアルBに出場したとしても上位の成績になりますが、
チームタイムトライアル全体で最速だったのは別府選手のいるスキル・シマノ。平均速度はなんと49.69km/h!
チームTT最速のSKIL shimano AV49.69km/h! |
昨年までは3周だった第4ステージは今年から5週に変更されました。
一周が短いこのステージはもっともクリテリウムっぽいレースなのですが、
終始高速で展開するため体には本当にキツイ。
昨年はそれを承知でステージ優勝を狙えというN川監督の指令が出ていましたが、
結局オーダーには応えられずに終わっています。
今年もこのステージが鬼門となってしまいました。
第3ステージ終了時点で3位のM兼と5位のしまうま岡林との差は4秒だったのですが、
中間のボーナスタイムを獲得させてしまったため、苦労して得た個人総合3位の座を譲ってしまうことになりました。
しまうまは表彰台独占を狙っての動きでしたが、
きっちりマークしておけば、みすみす逆転を許すことはなかっただけに悔いの残るステージとなってしまいました。
自転車レース、特にステージレースでは抜け目ない走りが要求されます。
この辺りの詰めの甘さは来年のレースでは是非克服してもらいたいものです。
このステージ勝ったのはまたしてもしまうまの大塚選手。
タイガーマスクに出てくるザ・グレート・ゼブラは実はジャイアント馬場だった(古い!)けど、
しまうまのエースはいったい何者?実は07シクロクロス世界選手権代表だったとさ。
最終ステージは最長のフルコース7周。逃げを決めればまだまだ逆転は可能…な気がしますが、
実際にはそう簡単にはいかないものなのです。
こちらが動けば必ずしまうまのマークが入ります。
なんとか2秒のボーナスタイムを取り返して表彰台復帰を狙ってもらいたいところ。
しかし、実際のレース展開では他チームの選手が逃げ、ほとんどのボーナスタイムを食われてしまいました。
4周目でようやくM兼が飛び出しボーナスタイムを狙いましたが、
集団に捕まってしまいます。
このときM兼は逃げている選手がいることを知らなかったそうで、
これにはレースを見ながら状況やタイム差を知らせるスタッフの必要性を感じさせられました。
ただし、ある程度ロードレースを知っていなければ務まりませんが…。
シケインを通過するI 田、鳴門先生、F森 | 集団前方を固めるミニットマン | しまうまをマークするアーロン&I 田 |
6周目に入り、逃げていたPITレーシングの選手が捕まると最後は集団でのゴールスプリント。
集団を制したのはe-POWERバーゼルの峰尾選手。
しまうまの大塚選手は2位で、終わってみれば、タイムトライアル以外の種目では1位1位2位と格の違いを見せ付けました。
一方、ミニットマンではレース終盤、総合成績の消えたアーロンが捨て身の引きでチームメイトをアシスト。
しかし、着順はI
田の29位が最高位。M兼、F森の個人総合成績逆転はかないませんでした。
今年の5ステージは昨年の鉄人55号のようなとび抜けたチームがおらず、上位チームの実力は拮抗していました。
そんな中で最重要種目として取り組んだチームタイムトライアルに優勝できたのは本当に感動的でした。
個人成績では残念ながら表彰台を逃しましたが、M兼、F森が4位と5位に入賞、昨年を上回る成績を残すことができました。
今年は過去最高の出場チーム数に加え、成績上位の実力が僅差になりました。
結局、そこから抜け出したのは昨年も今年もチーム力に加え、格上の実力を持った者でした。(優勝の大塚選手は国際ロードにも出場し28位で完走しています。)
厳しいけど、それが登録・未登録が入り混じって走る5ステージの現実なのかも知れません。
来年はチームタイムトライアルにさらに磨きをかけて、ミニットマンがライバルチームを圧倒するシーンを見てみたいものです。
集団から飛び出すM兼 | 最終ステージのゴールスプリント | 力尽きてゴールするアーロン |
■出走者 : I 内、S藤、KZO、けいぢ@、Fj
岡、N林、O本、O田、F原、Noman、あべ、Hara、Y蔭、K原(敬称略)
5ステージ以外でもミニットマンのメンバーは頑張っていました。 残念ながら集団から切れてしまう人もいましたが、最初は誰もが経験すること。 みんな悔しさから這い上がって強くなるのです。 中には、すでに集団についていけるだけの脚力はあると思えるのに、切れているケースも見られました。 これはレースの走りに慣れていないからと思われます。 集団の中では前へ前へと出るのが基本ですが、ムダ足を使わないようにもしなければなりません。 また、位置取りひとつで、まったく変わってしまうこともあります。 そのあたりのコツは経験豊富なメンバーに教えてもらうのがいちばんでしょう。
I 内(1時間サイクルマラソン) | O本(1時間サイクルマラソン) | S藤(1時間サイクルマラソン) |
KZO(1時間サイクルマラソン) | けいぢ@(1時間サイクルマラソン) | Fj岡(1時間サイクルマラソン) |
スズカはとにかく落車が多いのですが、今年は例年に輪をかけて多発していました。 集団の密度が高まる個人ロードではどのクラスともひとつやふたつの落車は必ず発生するといった状況でした。 特に多かったのがゴール前の落車。うつむいたままスプリントに入って前走者に接触転倒というパターン。 ゴールの際にアナウンスがしきりにちゃんと前を見て!と叫んでいました。 他にも未登録のクラスでの落車は斜行や前方不注意といった未熟な走行によるものも多かったようです。 比較的落車の少ないのはサイクルマラソンやエンデューロ。 しかし、今年はこれらの種目でも落車が起きていました。とにかく鈴鹿を走るときは落車に要注意。 落車を回避するコツは、近くの選手が寄ってきたら声を掛ける、なるべく集団の前の方で走る、 左右どちらかの端を走る、ブレる者には近寄らないなど。
N林(1時間サイクルマラソン) | Fj岡(2時間エンデューロ) | Saki(2時間エンデューロ) |
K原(マスターズ30+) | KZO(マスターズ30+) | N林(オープンTB) |
今年の鈴鹿では5ステージ組の何人かは金曜日からホテル泊まりで万全を期していましたが、多くのメンバーは夜遅くTOKUを出発し て、駐車場で短い仮眠の後レースに臨むという例年のパターン。そんな中、私たち数名は少し早めに出て、あらかじめ調べておいた鈴鹿市内のまんが喫茶で寝ると いう方法をとってみました。まんが喫茶の利用は今回が初めて。パーティションのような薄い壁で仕切られた個室での簡易宿泊ですが、静かなので十分寝れま す。空調も効いていますから、クルマでの仮眠よりはずっと快適。利用料も2,000円程度とホテルよりかなり安価。オススメです。
Y蔭(オープンTB) | そこはアカンよ、Big政君 | KZOファミリー |
お疲れさまでした!& 応援ありがとうございました! |