第25回 シマノ鈴鹿ロード

イベントリポート

■ 開催日:2008年8月30・31日
■ 開催地: 三重県鈴鹿市 鈴鹿サーキット

 連日の晴天と猛暑だった今年の夏も8月終盤になると全線が停滞し、日本各地で記録的な豪雨が発生する状況が続いていました。 今年で25周年を迎えるシマノ鈴鹿ロードも初日は21回大会以来の雨。しかも、かつてないほどの土砂降りの中での開催となりました。 いつもは暑い鈴鹿もこのときは身震いをするほどの寒さ。体が冷えたために、宿舎に戻って寝込んでしまう者まで出ました。 二日目は天候が回復し、例年どおりの暑い鈴鹿となりました。 今回TOKUからは総勢20名が参加。夏の終わりを告げるビッグイベントを楽しんできました。




5ステージ・スズカ

 今年は全26チーム135名が出走。 昨年よりも8チーム38人多く、過去最高の参加総数となりました。 今年は昨年の優勝チームが欠場。 個人団体ともに総合2位だったチームミニットマンは一ケタのゼッケン番号で臨みます。ゼッケン番号1はエースのアーロン、2番−鳴門先生、3番− I 田、4番−M井、5番−F森、6番−S崎というチーム編成。他チームの顔ぶれはSakatani、クラブシルベスト、FORZA ALLSTARSなどの常連チームに加え、北京五輪トライアスロン代表を含むトライアスリートのチーム、鉄人55号!、ツアー・オブ・ジャパンなどにも参 加している実業団チーム、Comrade Giantなどが加わり、ハイレベルなレース展開が予想されます。 《本文中敬称略》

第1ステージ(フルコース5周)

 第1ステージはバケツをひっくり返したような大雨。 路面には水が走り、集団の先頭以外はどこにいても水しぶきで前方がよく見えない状況。 2周目のS字で大規模な落車が発生。 これになんとエースのアーロンが巻き込まれてしまいました。 最後まで先頭集団に追い付けなかったアーロンはトップから1分38秒遅れとなり、個人総合優勝は絶望的な状況に。 先頭集団にはI田とS崎が残っており、46、47位でそれぞれゴール。 トップとのタイム差はボーナスタイムのみの10秒ながら、3人目の選手が先頭集団に残ってなかったため、団体成績でも1分38秒遅れの11位と大きく出遅 れる結果となりました。

第2ステージ(個人TT 東ショート1周)

 第2ステージ、雨は小降りとなりました。 昨年はアーロンがダントツのタイムでステージ優勝しており、今年も期待が寄せられました。 しかし、このステージ最も速かったのは鉄人55号の北京五輪トライアスロン代表、山本選手。個人総合でもトップとなりました。 アーロンは第1ステージでの落車が響いたのか、昨年のタイムを大きく下回って5位。 他のメンバーではF森が20位、I田29位、S崎30位。 団体の順位はそのままながら、差はさらに広がり1分56秒に。
M井 F森 鳴門先生 アーロン I田 S崎

第3ステージ

 第3ステージは最も重 要なチームTT。 このステージでの頑張り次第ではI田とS崎の個人成績に入賞の望みがつながります。 周回数はフルコース4周。 後半に突入する頃になると、いったん上がっていた雨が途中から再び強く降ってきました。 悪条件は他のチームでも同じなので、むしろこの機を利用してタイム差を挽回したいところ。 このステージでも、最も速かったのは鉄人55号で2位のcomradeに1分42秒もの大差をつけていました。 アベレージは44.24km/hで、これはチームTT・Bのスキル・シマノCとほぼ同タイム。 41km/h台の2位以下を圧倒。 総合での成績もほぼ決定づけました。 チームミニットマンは2分14秒差の5位。(昨年は3.56秒差の2位) タイムでも昨年を下回る結果となりましたが、個人総合でI田16位、S崎17位、団体総合でも11位から9位へと地味ながら少しアップしました。

第4ステージ

 大会2日目となった第4ステージ。 昨日の雨と寒さとはうって変わって、日差しが強く暑い一日となりました。 既に個人でも団体でも入賞の望みの消えてしまったミニットマンの目標はステージ優勝に切り替えられていました。 第4ステージは東ショート5周という短いコースながらアップダウンのみのコースでハイスピードの展開となり、最後はスプリント力がものを言うきついレー ス。 他チームのマークから外れたことを利用して積極的に飛び出し、最後は後ろで足を貯めた者がゴールを狙うというシナリオでしたが、現実はなかなかシナリオど おりとはいきません。 最終的に4名が先頭集団に残ったものの、ゴールではS崎の14位が最高という結果に終わりました。 このステージ、鉄人55号以外はどのチームも同じような思惑だったはず。 ゴール前の捲くりあいでチームミニットマンが、スプリント力のある選手を抑えて着に絡んでくるのは困難であることを痛感させられました。

 

第5ステージ

 個人総合は鉄人55号内での争いとなり、それ以外のチームは第4ステージ同様、ステージ狙い。 このステージでの鉄人55号の作戦は代わる代わるアタックを仕掛け、他チームの逃げを許さないというものでした。 まず1周目から総合成績に関係のない福井選手が集団から単独で飛び出します。 他のチームが足を使って捕まえると、次は細田選手がカウンターで飛び出すという展開。 3周目になるとシルベストの井上、ストラーダの山本、e-POWERの岩月の3選手が加わった4人の逃げが形成されました。 このなかで個人総合成績で最も上位なのはシルベストの井上ですが、4分15秒差の26位。 個人成績でトップとなるためには、サーキット半周以上差を広げる必要がありますが、残り周回を考えたら、かなり難しいといわざるを得ません。 こうなるとメイン集団にリーダージャージのいる細田は抑えに回ります。 4人のうち岩月はすぐに脱落しましたが、井上と山本はかなり強力で、5周目になると細田のマークを振り切って2人での逃げに成功。 さすが、登録選手と思わせるものでした。 しかし、6周目で山本が脱落。 代わって鉄人55号から篠崎選手と山本(淳一)選手が二人がかりで追いつき、がっちりマーク。 後続からはアーロンやI 田が追走を試みますが、すべて集団が吸収。 結局最後まで先頭の3人は逃げ続け、ステージは鉄人55号の山本(淳一)選手が優勝、個人総合優勝は同じく鉄人55号の篠崎選手となりました。 チームミニットマンでは個人総合最上位はI 田の11位が最高で、チーム成績も2005年以来の7位という結果となりました。

メイン集団前 方のS崎、I田、F森 シケインをク リヤするアーロン お疲れさまで した!


個人ロード

オープンT、U、V、W、ビギナーW、マスターズ40+、50+

■出走者 : M田、Y本、O田、M兼、Hara、Misaki、O本、N川 《敬称略》

 個人ロードの注目株は何といってもMisakiちゃん。昨年は入賞まであと一歩というところだったのですが、今年は土曜日のビギナー W・Aで7位入賞、日曜日のビギナーW・Bでも14位と健闘しました。レベルアップ次第では表彰台も夢ではありません。来年に期待!
 オープンIとUにはM田君、Y本君、O田君、そしてN川が出走。これから経験を積んでいけば、5ステージも夢ではない。 なお、N川はご存知のように鈴鹿をもってTOKUを退店、新規開店に向けての準備に入ります。これまで、何かとお世話になりました。 なくてはならない人といっても過言ではなかったので、TOKUにいなくなるのは寂しい限りですが、 新しい店がオープンしたら、徳島の自転車界にきっと新しい歴史が刻まれていくことでしょう。
 オープンVとマスターズ40+にはサーファーでもあるM兼さんが出走。 7月のはりちゅうに次いで2回目のレースとなりましたが、レースでの走りの難しさを痛感されておられました。 ポテンシャルは高いのでこれからが楽しみ。
 登録のオープンWには徳大のHara君が出走。土曜日のエンデューロは不出走、オープンWではDNFといいところがなかったHara君、秋のレースでの 検討を祈ります。
 マスターズ50+は実は強豪ぞろいのクラスで平均速度は40+よりも上。O本さん、お疲れさまでした。


M田 オープ ンT&U Y本 オープ ンT&U O田 オープンT&U

M兼 オープンV&マスターズ40+ Hara オープンW misaki  ビギナーW

Norman マスターズ40+ O本 マスターズ50+ N川 オープンT



耐久系

2時間エンデューロ・ソロ

■出走者 : M兼、K原、おうみ、あべ

 土曜日の2時間エンデューロには4名がソロで出走、走り始めには強く降っていた雨も後半には上がってきました。寒かった初日ですが、 走るのはこちらの方が楽、晴れていればボトル2本でも足りないくらいなのですが、今回は1本で十分だったという人が多かったのでは?
 通常、エンデューロではほどんど落車は見られないのですが、濡れた路面ということで、ヘアピンやデグナーで落車が頻発。落車の原因の大半はコーナリング 中のブレーキ。コーナリング前に減速してコーナリング中にはブレーキングしない(場合によってはスピードコントロールすることを余儀なくされることはあり ますが…)のが基本。コーナリング中は前方の路面よりもコーナーの出口をしっかり見て曲がりましょう。

 
K原 おうみ

 

1時間サイクルマラソン

■出走者 : K原、O石、Fj岡、W田 《敬称略》

 日曜日のサイクルマラソンはアップダウンの少ない西ショートコースを周回。二日目はすっかり天気が回復し、暑い鈴鹿が戻ってきまし た。K原君、O石君、Fj岡君のいつものサイクルマラソンのメンバーに加えTOKUからW田君が出走。炎の番人が炎の走りを披露してくれたような…気がし ます。

O石 W田 Fj岡

 

ピット風景等

レースに応援にお疲れさまでした。来年もがんばりましょう!

もうすぐパパ がゴールなの! 新・鳴門連合 こちらは徳大 自転車競技部

ピット風景 自転車魂…こ のTシャツ欲しいッス 応援ありがと うございました