実施日 : 平成18年5月28日(日)
 コース : 剣山スーパー林道
        ファガスの森〜山の家奥槍戸
 天 候 : 曇
 参加者 : 7名+サポート2名

9:30ファガスの森スタート
 午前6時30分、TOKU集合。明け方に降っていた雨は全員が揃う頃にはすっかり上がっていました。午前7時、各自クルマに乗り合わせでファガスの森へ移動。途中、神山サンクスで補給。本日の参加者はオルベア師、アッちゃん、K-mori氏、M本プロ、N野氏、WADA君そしてあべの7名。さらに、サポートとして運転&メカニック担当のKZO氏とカメラマン&補給担当のけいぢ@の2名が同行。総勢9名でのツーリングとなりました。オルベア師とアッちゃんは土須峠の上り口から自走。オルベア師夫妻は二週連続の土須峠です。

 午前9時、ファガスの森到着。下界は初夏の陽気でも、標高1300mのファガスの森ではクルマを降りたとたん、身震いをするほどの肌寒さ。慌ててウォーマーを装着しました。MTBをクルマから下ろし、準備が調った頃には雲間から陽光が差してきました。9時30分新緑の中を7名がスタート。新緑の中を高城山を巻くようにゆるやかに上っていきます。9時40分、徳島のヘソ通過。一瞬晴れたとはいえ、相変わらず雲が多い天候。雲早山や高丸山も白くかすんで見えます。一昨年のツーリングでは雲が湧き上がり、まったく展望が得られない状況だったので、見えるだけましか。でも、もっと天候がよければ徳島のヘソからは大鳴門橋まで見渡すことができるそうです。徳島のヘソの少し先にはスーパー林道最高地点(標高1530m)があり、その先は下り基調。高城山雨量レーダー、風の広場、を通過した後、午前10時10分川成峠到着。小休止。川成峠からは木屋平側の展望が良好。ここから西は地質が変化するようで、岩肌を削り取ったようないかにも山岳路といった雰囲気の箇所が連続します。スーパー林道独特のスケールの大きさを感じる部分でもあります。林道そのものは意外とフラットで、浮石も少なく非常に走りやすい路面でした。天神丸の水汲み場ではボトル内の水道水を捨て、冷たくて美味しい水に入れ替えました。また、日奈田峠付近では1匹のシカと遭遇。エンジン音のない自転車は動物に出会うチャンスが多いのです。シカはこちらに気がつくと慌てて谷底へ下りて行きました。白いお尻が印象的。

 動物が出たついでに、植物の話を少々。スーパー林道沿いにはブナやモミの大木が見られます。いったいどれだけの年月が経てば、このような大樹に育つのかはわかりませんが、この付近の杉が切り出せるようになるには70〜80年かかるそうなので、ふたかかえもあるような立派な木に育つには相当の年月が必要だと思います。実は道路のすぐ下でこの大樹が傾いたり、枯れているのをいくつも見かけました。普段、樹木に対してあまり関心を寄せたことはありませんが、そのような風景を見ると非常に残念な気分にさせられました。林道を付けることによって沿道の樹木が枯れるということを聞いたことがあります。私たちがMTBツーリングが楽しめるのも林道があってこそですから、樹木の保護について偉そうなことは言えませんが、木を枯れなくする何かいい方法があればと願うばかりです。

 午前11時20分、にくぶち谷到着。ここは感じのいい場所で、新緑に囲まれた渓谷がきれいでした。ちょっと、おおぼら橋の景色とも似ていて間違えそうですが、実際のおおぼら橋はまだ、10km先です。小休の後、スタート。しばらく走ったところでオルベア師の後輪がパンク。珍しく上りでのパンクでした。KZOメカニック出動により無事チューブ交換完了。アップダウンをこなし、12時30分に槍戸の分岐に到着。ここから山の家奥槍戸までは約4kmの急勾配の上りが待っています。徐々に疲労がたまってきているので、軽快に駆け上るという訳にはいきません。最後の正念場ですが、途中には剣山やジロウギュウの展望が良好なポイントもあり、苦しいけど、楽しい上りです。

 午後1時10分、山の家到着。標高1500mを超える山の家では、気温もかなり低め。持ってきていたウォーマーやウインドブレーカーをすべて身につけてもまだ寒く感じます。箱状の休憩所に入って昼食を取りました。ラーメンで体を温めたのも束の間、だんだん雲が増えてきて、最後には冷たい突風に身震いするようになりました。

 午後2時山の家スタート。スーパー林道を折り返してスタート地点まで戻る予定でしたが、天候が怪しいので、槍戸分岐から県道へ下りて、国道193号で戻ることにしました。最初の下りは、各自防寒対策実施。k-mori氏ジーパン、オルベア師トレーニングウエア、WADA君ザック。山の家を折り返したのは上記の3人+M本プロの4名。槍戸峡〜国道までの間は道路の損傷が懸念されましたが、2年前の台風以前と変わらない状態でした。一方人数の膨れ上がったサポート班は一足先にファガスの森に戻り、駐車してあったクルマで取って返し、走者をピックアップ。無事下界へ戻ったのは午後5時を過ぎていました。今回は天気がもひとつでしたが、鮮やかな新緑を十分堪能したツーリングでした。できれば、秋の紅葉の時期にもう一度走りたいものです。


新緑の中を走ります

徳島のヘソ

雲早山と高丸山

川成峠

水汲み場でボトルの水を入れ替え

岩の切り通し

走りやすい路面

鹿じゃー!

あ、おるおる

にくぶち谷にて小休止

にくぶち谷の滝

アップダウンの連続

オルベア師

アッちゃん

k-mori氏

M本プロ

N野氏

WADA君

パンク!KZOメカニック出動

山の家までの上り

ジロウギュウビューポイント

山の家の前の休息所で昼食

防寒対策その1&その2

防寒対策その3

いざ、ダウンヒル!

槍戸峡〜国道193へ