■実施日 4月18日(土)
■距 離 76km
■コース 豊永−京柱峠−西祖谷−祖谷トンネル−大歩危−豊永
■所要時間 約7時間(休憩時間含む)
京柱峠ツーリングのための下見に行ってきました。総延長76kmのコースは、標高1130mの京柱峠の他にも祖谷トンネル越えの急登や谷間豊永林道のアップダウンを含み、平坦区間はほとんどない健脚向けのコース。 しかし、眺めのよさに思わず苦しさを忘れてしまうコースでもありました。この日はちょうど京柱峠付近の桜が満開。さらに終盤に思わぬ名所の発見もあり、今春最後のお花見ツアーともなった今回は期待以上の大満足サイクリングとなったのでした。
午前6時30分TOKU集合。徳島 I Cから高速に乗り、大豊 I
Cから豊永へ。豊永で駐車エリアを探した後、午前10時前にスタート。
早朝は少し肌寒さを感じましたが、この頃にはウォーマーが不要なくらいに暖かくなっていました。
背後の山は梶ケ森。八合目付近は点々とピンクに染まっていました。山の上ではまだ桜が残っているようです。
豊永から京柱峠までは18kmのロングヒルクライム。 前半は緩やかで所々下りになる箇所も。 中間地点の西峰あたりからは勾配がきつくなってきますが、 展望に恵まれているので苦しさを忘れさせてくれます。
写真最奥が京柱峠。峠の鉄塔がかすかに確認できます。
残りの距離は9km。標高は500mを超えましたが、陽射を浴びながら登っていると汗が。
標高850m 付近、沖の集落前の桜並木。
見頃はすでに終わっていました。
枝からこぼれた花びらが雪のように舞い、
風に吹き上げられて青い空に溶けていきました。
1000mを超えると桜は丁度見頃を迎えていました。路傍には京柱峠千本桜の看板が。でも桜残念ながら、千本もありません。 沿道にぽつぽつと植えられていますが、 川島チェリーラインや由岐大西線のような桜並木ではありません。 写真は京柱峠直下、西峰公民館入口の桜。 人影はなく、静寂の中に聞こえてくるのは鳥のさえずりのみ。 自転車で来るなら、見物客であふれる名所よりも、こういう静かな場所の方がいい。わずかな桜でも、心を満たしてくれるものがあります。しばし この眺めは、私達だけのものとなったでした。
正午前、そろそろお腹が空いてきた頃に京柱峠到着。お馴染みの京柱峠の看板がありました。
看板の横の小さな桜も満開の花を添えています。
昼食は峠の茶屋(写真奥)にて。しし肉うどん、美味しかったです。
それにしてもいい天気。
平年よりもかなり気温が高かったこの日は標高1130mの峠でもさほど寒さは感じませんでした。
祖谷側も展望良好。烏帽子山〜落合峠〜矢筈山を見渡すことができます。
山麓付近には落合集落も見えています。
写真には写っていませんが、右奥には土佐矢筈山と三角形の天狗塚の頂が屹立していました。
京柱峠からは祖谷へ下ります。
徳島県側は舗装がかなり荒れていました。
とても国道とは思えません。
アスファルトは剥れ、落石もいたる所にみられます。
MTBで走ったほうがいいような道がしばらく続きました。
中腹の樫尾集落が近づくと、ようやく路面の荒れは治まってきました。
午後1時40分頃、県道32号との分岐に出る。
下ではもう夏のような暑さ。
右は国道439号の京上トンネル。
左は県道で西祖谷へ。
この日のコースはここから県道で西祖谷へ向かいます。
かずら橋を素通りし、午後2時30分、県道45号で祖谷トンネルへの急坂を登り始めました。
トンネルまでは約2km。写真は西祖谷道の駅の付近。
トンネルからは大歩危に向かってのダウンヒル。
こちらは京柱峠からの下りとは違い、スムーズで気持ちがいい。
コーナリングを楽しみながら下っていきました。
大歩危に下る途中から、わき道へ。
ここからスタート地点の豊永まで、標高400m〜500mの山腹をトラバースする道を走ります。
狭隘で荒れた道を予想していましたが、意外と綺麗な道。
幅員は1.5車線ですが、クルマの通行はほとんどなし。
最初は緩やかに登り、後半はアップダウンの連続。
コース後半になってのアップダウンはなかなか体に堪えます。
写真は榎の集落付近。鶏足山(955m)山頂付近の岩場が少しだけ見えています。
午後4時10分、有瀬付近から吉野川上流に向かっての景色。写真右端には、国道32号線が見えています。
吉野川に削り取られた渓谷は下の方の傾斜が急で、集落は中腹に発達しています。
移動が大変そうな所なのに人家の数はけっこうあって、徳島県側には小学校が2校あります。
平地のない斜面には茶畑がたくさん見られました。これだけ暖かいと茶摘みも近いかも知れません。
県境を越え岩原の赤いランガー橋を渡ると、その先の斜面では八重桜やツツジが賑やかそうに咲いている一角がありました。
このような場所があるとは知らず、まったくのサプライズ。
ちょうど持主の方が来ておられて、お話を伺うことができました。
その人は脱サラして32号線沿いのうどん屋を営んでいる三谷さんという方で、何年もかけてコツコツと造園して、今のような姿にしたのだそうです。
ちなみ店の名前も「うどん亭さくら」。
午後4時55分、西陽を浴びる山腹の集落。写真右上のピンクの部分が先ほどの美桜の里。
岩原を過ぎると、道は豊永に向って緩やかに下りはじめます。
夕方が近づき、ツーリングもいよいよ終盤。
午後5時15分頃、スタート地点まで戻ってきました。
京柱峠preサイクリングに参加されたみなさん、お疲れさまでした。
本番は5月下旬に実施予定です。
※レースや行事が続き、日程が確保できません。
入梅以降となってしまいますが、6月後半の設定になりそうです。