倉羅峠倉 羅峠

Cycling Course Guide

倉羅峠への登り
倉羅峠へのキツ〜イ登り

 地図などでは経ノ坂峠となっていることもあるが、僕らはもっぱら倉羅峠と呼んでいる。ここも県内ヒルクライムとしては土須峠や八重地 と並んでヘビー級。神山側の起点は国道438との分岐点である(起点までについては川井峠を参照)。
峠までの登坂距離は6.6kmでやや短いが、平均勾配は7.8%で、上記の峠の中では最も厳しい。 同じ国道193号線の土須峠も7.1%ときついが、勾配の変化が少なく一定のペースで登って行けるのに対して、 神山側から登る倉羅峠は勾配に変化があるためにインターバルのような苦しさがある。最大斜度は17%である。
  登りの半ばには県道43号へ抜ける焼山寺名ヶ平林道がある。 この林道は全線舗装で、ロードで走ることのできるアップダウンに富んだトラバースルート。 落石が多いがツーリングコースとしてお勧め。林道の入口より少し上には桜が綺麗な所がある。 標高が高いので、開花は平地より1〜2週間ほど遅れる。
   一般的に峠道は登り前半の方が急勾配であることが多いが、神山側からの倉羅峠は後半になっても緩くならない。 17%という箇所も後半に出現する。嫌でも立ちこぎを余儀なくされる勾配だ。 17%をしのいだら、あと一息。きれいな山水を汲める場所が見えたらその先が峠である。

倉羅峠
倉羅峠

 土須峠、八重地、川井峠、これらの峠はトンネルになっているのに対して、倉羅峠は切り通し。夏にトンネルの冷気で体を冷やすのも良いが、トンネルでないほうが峠らしい。 標高は760メートル。 峠からは西に延びるダートがあり、県道250号まで続いている。峠から約1km下った所に倉羅月野林道の入口がある。こちらは東の月野峠へと延びるダート(一部舗装)。

 反対の美里村側から登る場合は、ほたる館を過ぎ、県道250号の分岐地点からいきなり激坂がやってくる。登り始めの標高が190mと神山側より低く、峠までの距離は8kmと長い。自転車を始めたばかり の頃、立ちはだかるような坂道を見て、身震いするほどだった。現在でも、十分きついのであるが、最近は39×27 やコンパクトドライブといったギアを選択できるようになり、42×21〜23しかなかった昔と比べると、かなり負担が軽減できるよう になった。こちらの登りはある程度上まで行くと勾配が緩やかになっていく。登り始めで足がいっぱいになってない限り、結構いい調子になってきた と錯覚したりする。が、現実はそう甘くなく、最後のヘアピン手前で10%の勾配にさしかかると、とたんにペースダウンとなってしまう。
  一年間にここを訪れる回数は決して多くはないが、登りの“定番コース”として外せない。また、倉羅峠は時折、香川県からもサイクリ ストが訪れている。

倉羅峠プロフィール

プ ロフィールマップの縮尺は土須峠、八重地、川井峠と同じ。登坂距離は短いが平均勾配は 最も急。

倉羅峠周辺マップ