TMT:2014 激走400km 徳島〜松山1DAY往復

Cycling Diary

■開催日 2014年10月4日(土)〜5(日)
■距 離  400km
■コース 徳島〜松山〜徳島

TMTとは?

10年前、監督、鳴門先生、あべさん、文理和田君により達成された徳島〜道後温泉1day往復の
徳島〜松山〜徳島の頭文字の略。
今回はスタッフ福永の軽いノリ(私はアシストカーでついて行ったらいいわ)で、
「レジェンドチャレンジを再現しましょう!」と提案したところ、
鳴門先生、yagさん、9ちゃんらがノリノリで参戦表明!からの決戦日が決定されました。

走る気の全く無かった福永は後日、
鳴門先生から「福永さん、アシストカーは妻が運転しますんで走ってくださいね」という軽い死刑宣告を受け
まさに「お前もう〜」の世界。

宿泊無で往復400kmを走るのが容易ではないのはご想像のとおりで、最低でも名もなき修羅クラスからでないと身ぐるみ剥がれます。
なんせ福永が最後に200km以上走ったのは、1990年代なのですから。。。

というわけでこのレジェンドチャレンジの名称は今後、TMTと標記させて頂きます。
これは2014年の流行語大賞間違いありません!

次のチャレンジは何でしょうか!?

メンバー

参加者:kimuさん、9ちゃん、けいぢ、S田さん、鳴門先生、にーなさん、yagさん、福永
サポートカー:鳴門先生奥様

総勢8名という布陣。
k-moriさん、はさんには途中までお見送り頂きました。

レポート by 福永



徳島市をam6:00にスタートして貞光までは平坦なので28kmAVで、すんなり到着しましたが、
みよしからのアップダウンで早くもけいぢ君がキツそうになり、境目峠で完全に二人に。
下った後、9ちゃんと合流し桜三里を目指しました。
往路の私の目標は、自分へのダメージを最小限に抑え、この日一番の勇者、けいぢ君と一緒に道後温泉にゴールすることでした。
彼の2014走行距離は、推定1000km未満、トレーニング日数10日未満。
Madone5に乗っているということ以外は、伊達と酔狂の確信犯です。
脆弱な装備品で登山をする素人より危険です。
終盤はファイト一発なシーンの連続確定です。
でも何かあればアシストカーもついてるし。。
何より今までの彼の経験が200km向こうの道後温泉まで走れました。

境目トンネル 四国中央市のローソン、雨雲が、、、



このチャレンジの総高低差はたいしたことはないのですが、
片側1車線の酷道11号線の産業用車の凄い交通量とハンパない(全くない)路肩のサイクリングスペースは、
ある意味殺人的で、ここをクリアするというのは、難関山岳をクリアすることより、勇気と技術が求められると思います。
桜三里の登坂中のコーナーでは、私に接近する内輪差の大きいトレーラーを、少し後方のけいぢ君が見て「危ない!」と叫ぶほどでした。
もちろん私も視野に巨大なタイヤが迫ってくるのがわかったので、パンク覚悟で最内側にタイヤを落として難を逃れました。
実際、11号線では地元サイクリストにほとんど会いませんでした。
そんな道なので、下り坂は思いっきり飛ばして下りました。
車線を広く使って安全に。

桜三里



話が戻りますが、桜三里手前で、yagさんより「到着したで」と連続があり、楽しそうな画像が飛んできました。
これだと前方グループにはかなり待ってもらわないといけないので、私は「そっち(グループ)で飯とか帰り道の発射お願いします」と伝えたのですが
皆さん道後温泉で長いこと我々の到着を待って頂きました。
すみません。

なんとかファイト&危機一発で桜三里の登りをこなして頂上トンネルから超追風高速ダウンヒル&市街地を駆け抜け、
yagさんに迎えに来て頂き、無事、pm3:00頃、道後温泉に到着できました!
感動、、、
とかは無く全工程1/2を消化したにすぎず、
これからもう200km走らなければならないというプレッシャーしかありません。

道後温泉 これから復路



到着後の会話では、誰も道後温泉に入りたいとか誰も言わないんだなこれが。(入ろうよ!入りたい!)
道後温泉本館斜め前でお約束集合写真だけを撮り
皆さん普段どおり笑って話をしているだけ。
そのことに、笑ってしまった。
(レジェンド達は、笑顔でいっぱいの観光客達に近い精神状態=楽勝だったのでしょう)
しかし私は感覚的には、おはサイの高強度日の折り返し地点の気分と変わりませんでした。
そして残り距離。
ヤるかヤられるか?
久しぶりに感じた楽しいプレッシャーでした。

道後温泉到着時の私のコンディションは、少し疲労はありましたが上半身、脚共に深刻なダメージは無し。
心配していたお尻は、大量ワセリンのせ&ダンシングを意識して多用したためこちらもセーフでした。

小休止中は、私だけお土産を買いに行って、旅行気分丸出しでしたね。
久しぶりの観光地でしたが、旅行者は皆楽しそうでいい気なもんでした。(って、当たり前ですね)
こっちはこれから、高速トレインで徳島を目指すというのに。

みんなでトンカツ屋さんに移動して、pm4:00からの昼食です



昼食?夕食?をすましたトンカツ屋さんの駐車場で、
ライト取付、防寒アイテムをまとって往路の神風、帰りは殺人的向い風へGo to hell!
満身創痍で奮闘したけいぢ君がアシストカー運転にまわるので、yagさんが向い風の中をガンガンに引く!
「このおっさんどこまで帰るかわかってんのか!」
と笑ってしまうくらい。ホントに笑った!
スリップストリームに入っているけど、フォームを気にしてペダリングしないと、脚にダメージが発生してしまう!コノヤロー!
で、戦闘グループを見送って、復路スタートから速攻でグルペットを形成することになりましたが、
機関車役として、にーなさんが残ってくれたので、9ちゃんと共に安心して残り距離を削っていけると安心できました。
直訳(にーなさん、残り200km先頭に一切でませんので!よろしくお願いします!)
しかし永久機関車(にーなさん)に、脚加減してもらってもキツイ。
オーバーペースは厳禁!
ロングライドのコツは、とにかく無理をせず頑張らないこと。
桜三里、境目峠の登坂はバラバラでクリア。
夜の11号線の走行は、自動車交通量も減り(対向車も少ない)、産業用車も大まわりして追い越して行ってくれるので、暗闇の方がストレスは少なかったです。
そして境目峠をクリア!
やりー!徳島!
こりゃあもう頂きだぜ!

復路の境目トンネル



しかし、ここで大きなトラブル。
風邪をひきそうになったにーなさんを失う。
重い症状になってはいけないので、即、アシストカーに乗ってもらいました。
我々のスピードでは、発熱量も少なく冷えやすかったでしょう。
そして私もここで過ちを犯しました。
アシストカーと長時間別れるので、補給食を詰め込みました。体内に。
今回、後で起こった異変から、ケチらずコンビニで適度に購入して食べればよかったと猛省しました。

かくして9ちゃんと二人でトクを目指すことになり、池田、みよしと順調に走っていたのですが、
やってきました貞光で、、、
ボディーブローが、、、
マウスピースごと飛び出しそうです。
あれから固形物は何も食べていないのに、体が食べ物を拒否し始めました。
手始めに胃袋のものをKOしたいようです。
アッパーで。

少し走っては休憩してチビチビとジュースを無理やり飲んで東進しましたが、
am3:00頃、鴨島でパチンコ店の軒下で休憩&雨宿り中に、
けいぢ君から「徳島はメッチャ雨降ってる」との連絡があり9ちゃんにお願いして敗走(収容)を決めました。
余談ですが、となりのコンビニでお金を使って休憩しなかったせいか、
けいぢ君に収容され発車直後、パトカーが直でパチンコ店に突っ込んで行ってました。セーフ!
深夜は、コンビニでたむろする○ンキー(今はいない?)より、暗い軒下に座り込む貧相なサイクリストの方が、危険因子と判断されるようです!?

ペダリングする身体はほぼ問題なかったので残念でもありました。
少しの判断ミスで大きなダメージを負いましたが、今回の旅で色々良い勉強になりました。
本当に楽しかったですし、参加して良かったです。

大変お世話頂いたご参加の皆様、鳴門先生奥様、本当にありがとうございました。
次回もよろしくお願い致します!

ふり返って。機材&フィジカル

遠征まで1ケ月を切って、「道後温泉写真撮影のみクルセイダーズ」に招集して頂きましたが、(当初、全く走る気がなく申し訳ございませんでした!)
フィジカル的な準備として、心拍&脚を鍛えるのは早々に諦め、腹筋&背筋を鍛えることにしました。
(最終トレーニングの回復時間を除くとたった2週間)
トレーニング方法は、競輪場で教えて頂いたコアトレーニング1種類を1分x2回だけ。。。
しかしこれが劇的な効果をもたらし約370km走ったダメージで不快なものは、肩こりだけでした。
脚&腰はセーフ。
特に腰に全く痛みや張りがこなかった!

ほぼ全行程を低負荷で走ったとはいえ想像以上に首&肩以外は楽でした。

これは、上半身が弱すぎる私には、重量級ホイールを軽量ホイールに変えたくらい良い効果がありました。
えっ?コンポーネント交換より筋トレした方がいいか?と?
いやいや!ホイールでもコンポーネントでもなんでも交換して下さい!!!
私はもちろん決戦仕様(ディープリムホイール)で望みました。
登り坂は、境目、桜三里と難易度は低いと思っていたので。

しかし、レジェンド達は関係無し!
複数台バイクをお持ちの方は、皆トレーニング用バイクで集われていました。
緊張感も全く無く、「今日は、おはようサイクリングやないっすよ!」と叫ぶところでした。

話は私の装備品になりますが、新調したアイテムは、スティッキーポッドにパンク修理セットと緊急用補給食を突っ込んだのと、アスセーバーマッドガードを取付ただけでした。
あれ?安っ!
私もたいした準備してないですね。
でも補給食はたくさん買いました。
レジをとおるときに、
「こんだけ食う?24時間で?間違いなく糖尿やし、レースのエントリーフィーくらいかかるんちゃうか?○ホやな」
と呆れてしまいましたが、レッドパープルを一箱買っても、¥3000内にはおさめられました。

良かったアイテムは、新しいタイヤとCCDドリンクでした。
タイヤはPANARACER RACE Dですが、走りが軽いので助かったのはもちろんですが、
ロングライドでは、路面への集中力が途切れている時間や暗闇での視界不良時間が長いので、
パンクしてないか!?と、ヒヤッっとする場面が数回ありましたが、高耐久性のお陰でパンクせずに済みました。

やはりロングライドイベントは、安心&信用できる良い状態のタイヤ&チューブで臨んだ方がいいですね。
CCDドリンクは、脚攣りや違和感が出ないように飲み続けました。
2Lくらいは飲みましたかね。
アシストカーを運転して頂いたお陰で、要所で補給し続けられました。
ありがとうございました。

今回の旅は、
私を含めロングライド初チャレンジの面々には、刺激的なものでしたが、
レジェンド達は昨年、※「4県庁24時間内周回」にチャレンジしており、
余裕を持って臨むまれそのとおりam2:00頃完走しました。
我々を待たなければもっと早く完走していたでしょう。
最速を目指して彼らがその気になって列車を組めば、物凄いTMT完走タイムを叩きだすでしょう。

ひつこい余談ですが、お客様より、
「レジェンドチャレンジ楽しそうですね!」とか、
「僕も行きたい!とかいう人いるんちゃいますか!?」とか、
実際「僕も行ってチーム写真に」などのお言葉も頂きました。大丈夫ですか?

かなり重篤な病状が見られた方がおられましたので、次回?!「トンカツパフェ(松山市飲食店)」のお薬を出しておきました。
ありがとう皆さん&TMT!